慶應通信学習記録ー経済学部普通課程69期秋ー

慶應義塾大学経済学部通信課程に69期秋入学しました。(普通課程)

通信での学びは極めて個人的な体験である

3ヶ月も放置したくせにいきなり今日2度めの投稿です。
ていうかむしろ今日はこっちがホントに書きたかったかも。

ここ最近、TLで話題になってる(&話題にしてる)件、ものすごく違和感というか、もっとどストレートに言うと、「舐めてんの?」と思うわけで。

このブログもあれこれと書いてますけど、ボクの経験が何らかのアドバイスになるなんてこれっぽっちも思ってなくて、「どこかの誰かが思い出してくれて参考にしてくれたらそれもまた一興」程度のスタンスで書いてます。

が、どうやら世の中には、「自分の経験が役に立つ!」とかあまつさえ「儲かる!」と思ってる人がいるらしく。
でもって、更にタチの悪いことに「金出してでも情報がほしい!」って考える人もいるらしく。

 

あのねぇ…

あなたがした経験っていうのは、あなたの能力とか環境によってもたらされたものであって、そこに金取れるほどの内容なんて含まれてないっすよ。
もし何らかの内容が含まれているとしたら、「こういうことがありました」程度のモンでしかなくて、その内容の確からしさ保証できんの?って。

でもってこの手の輩に多いのが、慶應通信の難易度をやたらと過剰にアピールすること。いわく、「卒業率は3%!」とか「最短卒業は不可能!」とか「生活のすべてを通信に捧げないといけない!」とか*1

もうそういうのって、↓としか言えないよね。

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ていうか、その話ソースあんの?って。
あなた&あなたの周囲がそうだったってことでしょ?としか言えないでしょうに。
だいたい卒業率が低い!っていう人に聞いたら、「1年度の卒業生をその時点での全在籍者数で割る」とかいう、意味不明な計算してるんだわ。

もっと言うと、あんまり過剰な難しいアピールしてると、そのように感じてない人からは「あんたの努力か能力が足りてないだけでは?」という疑念を招くことが何故わからないんだろうか?*2

通信教育なんてつまるところ、「自分のやりたいことをどのように実現するか?」と、「実現のためにはどのようなリソースが必要で自分にそれが備わっているか?」によって進め方なんて全然違うわけで、卒業率云々なんてアホな数字以外の何ものでもないわけですよ。
てか、「卒業率が高いから止めとく」わけ?だとしたら本末転倒もいいところで。
勉強したいことがあるんでしょ?慶應卒の肩書欲しいんでしょ?そのへんの動機はひとそれぞれだと思うんだけど、動機が何であれ、自分の目的があるんならそこに向かって実現の道筋つけるだけなんじゃないの?って。

なんかねー。「慶應通信は難しい!=卒業した自分は優秀!」って言いたいだけなんじゃないかって。
そういうのすっげー恥ずかしいと思わないのかしら。優秀かどうかなんて結果でもって周りが評価してくれるもんでしかねぇっての。

 

あと、レポートをお金で売り買いしたり、慶友会やらネットで楽単情報探してるやつも本質的には同類ね。
お前の目的は何だ?って。

そういう輩も「慶應卒!」って言いたいだけちゃうんかと。

そういうのって他人から秒で見透かされるってなんで分かんないかね*3

 

なんかこう、慶應っていうワードがこの辺惑わしてるのかもと思うと、少し暗澹たる気分にもなってくるわけで。

ま、通信に限った話ではないとは思うんだけども、学問で自分を高めようとするんなら、その営みは徹底的に個人的なものであって、誰かの力に頼ることがメインになったり、自分の経験を切り売りしてるようなことしてたら、そういうのはあっさり見透かされますよって。

F1見ながらおベロンチョなので全然まとまってないまま書いてます。

フェルスタッペン…

*1:一部慶友会もやるよね。こういうの。

*2:もしかすると因果が逆のような気がしないでもない

*3:ここでも因果は逆かもしんない

卒論体験記その4:3回目指導編

どうも。やるやる詐欺常連です。

前回記事から3ヶ月も放置するなど尋常ならざるぐーたら。本当に申し訳ないと思っているッ!(©どきどきキャンプ)
てなわけで、もうボチボチそんな人もいるかしら?ということで、3回目指導の体験です。
前回までの記事はこちら。

 

繰り返しになりますが個人的体験です。「オレのときはちゃうかったぞ!」ということを理由にした誹謗中傷ビラまきデモなどはご勘弁を

 

1. 2回目以降最初にしたこと

 2回目の指導でもって卒論の方向性はほぼ確定し、そのタイミングでいよいよ論文本体の執筆に着手する段取りが整いました。

が、卒論以外の単位が少々不足していたもんですから、まずは1月試験*1で卒業要件単位を充足させるため、Ⅳ年次科目の中から卒論に必要なものと「これならオレ書けそう」というものをピックアップしてレポート作成と試験勉強に取り掛かっていました。
てなわけで、実は10月~2月くらいの間は、卒論してなかったんですよ。

このあたり、学部や類、あとは個人の履修計画なんかによって進捗状況が全く異なりますから一概には言えませんが、もし単位がまだ足りてないようであれば、まずはそちらに集中すべきかと思います。

2.いよいよ論文に取り掛かる!

論文執筆に本気で取り掛かったのは1月試験の結果が出たあと。ここからいよいよ論文執筆作業が本格化しました。

自分の場合、初回指導の時点で先生と合意していた構成は、テーマに直結する部分の理論&実証と、テーマを補強する理論&実証の4段構えでした。

この構成こそが超絶やっかいでして、テーマに直結する部分は材料集めもほとんど完了しており、自分の論文として再構成すれば完成するのが見えていたのですが、補強部分については2回目指導の時点では、数字あそびに終止していました。

が!2回目指導の時点で直結部分の材料を提示したところ、先生から望外のお褒めをいただき、補強部分はそのままカットして良いことになったのが幸運でした。

というわけで、「執筆作業」自体にはほとんど労力を使うこともなく、とにかく参考文献読みまくって論文としての精度を高めることと、論文としての見栄えに注力することができました。

ただ…
実はこの時期に色々あった結果、転職活動に着手するという暴挙に出てしまいまして…
しかも、複数の転職先からあっさりと内定が出てしまったため、どこにしようかな?の検討と当時の在職先との退職交渉にかなりの馬力を使ってしまい、論文がある程度出来上がったのは結局指導の直前でした…

というわけで、ライフイベントとの兼ね合いはきっちり考えて動かないと、後先考えないと寝る時間なくなりますよ!という、「卒論には限らない」教訓を残しておきますw

3. でもっていよいよ3回目指導!

でもって3回目の指導ですよ。

例によって尋常ならざるスピードで指導日が決定したため、指導日の少し前に先生に論文の草稿を予め送っておきました。この辺、先生の指導の仕方ですとかそこまでの進捗にもよると思いますが、出せるなら出しといたほうが指導当日がスムーズという意見もあり、それに従って提出したんですが…

指導日前日になっても先生からのレスがない

という緊張感MAXな状況に陥るという…

こうなるとスムージー並みのメンタルを誇るアテクシですから、もう絶望以外の何もそこには無いっすよね。
「明日どないなるねん…」と思いながら少々浅い眠りにつき、翌日の新幹線でも喫煙コーナーにこもるという状況になったわけですよ。

でもって、いよいよ指導スタート。どうなることか…と思いながら先生の部屋に入ると、驚愕の事実が。

実は、先生の方でやんごとなき事情があり、メールを読んでる時間も取れなかったとのこと。で、当日になってやっと時間が取れ、メール着信を認識したばかりという事情が判明。

先生も人間ですし、そういう事情が起きうることもあるってことですね。

というわけで、指導の半分は先生がザッと論文を読む時間になり、特にやり取りもないまま時間が過ぎていきました。自分の論文、目の前でチェックされるとか緊張以外の何も産まないよね。

で、先生が一読した結果…

超褒めてもらいましてwwww

いわく、「院生にもこれくらい書かせたい」とか「データを最新化して英訳して投稿したら」とかの賛辞のオンパレード。

ここまで言われるとこれはもう逆に恥ずかしいというwwww

ええそうです。自慢です。ま、先生もこれくらいはみんなに言ってらっしゃるとは思いますがね。

後は細かいところ熟読しとくねということで論文に関するお話はお終い。提出許可もその場でいただきました。

残った時間は、自分の近況を報告したところ、転職先についてものすごく興味を示してくださいまして、その界隈のお話をしておりました*2

指導の間、先生に特に質問もしなかったため、お互いに「あんまり指導って感じもなかったですね」という点については少し残念だというお話をしつつ、「次は卒業試験でお会いしましょう」ということで退室しました。

めちゃくちゃあっさりですが、これにて自分の通信生活に一区切りついたんだなぁと思うと、ちょっと寂しかったです。

4. 3回目指導後

さて、提出許可はいただきましたが、ある意味ここからが本番というのは慶應通信でよく知られたところ。

人によっては、「提出許可もらっても論文としては全く仕上がっておらず」という状況もありますので、約1月半後の事務局提出締め切りまでに完成版を仕上げる必要があります。

自分の場合も先生の最終レビュー待ちだったわけですが、指導の翌日に先生からメールをいただき、結果としては見てくれの修正程度で済んだというこれまたラッキーで、ある程度の修正を行って先生に提出し、余裕を持ってFixとなりました。

このあたり、ホント人によってぜんぜん違うので、あんまり先達の経験は参考にならないかもですね。

 

というわけで、例によってうっすい内容のなぐり書きになりました。
次回はできるだけ間を置かずに、「卒論の製本」と「卒業試験」について書きたいと思います。

*1:2回め指導が10月でした

*2:ちょっと変わった会社なのです。もし知りたいという奇特な人はLINEかDMにて

卒論体験記その3:2回目指導編

こんばんは。最近、ホントにバタバタしてて、帰宅した頃には疲労困憊、ブログを書くのもシンド…という状況で書けてなかったですが、頑張って再開です。

というわけで今回は2回目指導編。自分の場合、卒論指導は3回だったのでこのようなタイトルにしてますが、人によっては4回以上の指導とする/なる場合もあるかと思うので、「最終指導の1回前」という感じで読んでいただければと思います。

前回までの記事はこちら↓

でもって、当時の記事はこちら↓あたりに

ではでは、例によって個人的体験談です。

 1. 実は初回で指導回数は決まる説(前回記事補足も兼ねて)

前回の記事でホントは書いとくべきだったんですが、卒論指導の回数が何回になるか?というのは、初回の指導ですり合わせがされる(もしくはしておく)内容となります。

この辺も先生方によって違いがあり、昔おられた先生で「全○回の指導で組み立てます」と宣言されていた方がいらっしゃったり、はたまた「大体数年はかかるで」という先生もいます。

自分の指導教授は、「過去に指導した学生はあんな人もこんな人もいて。で、君はどうしたい?」と、こちらの意図を確認されるタイプでした。

その際、「できたら3回でいきたいんですけど…」とお伝えした結果、「じゃあ、次回までにコレとコレを仕上げてきたら3回で行ける。無理ならもう少しね。」ということで、3回で終わらせるためのハードルと宿題が設定されたという次第。

多分、大体の先生が意思確認されると思いますので、キッチリと自分の意志と計画を持って、初回指導に臨むようにしましょう。

2. 2回目指導までの間が慶應通信で一番キツイ時期

学部やら個人の履修計画やらに依存しますが、もし最短卒業を計画して卒論指導に入る場合、初回指導前の科目試験~2回目直前の科目試験の時期が一番キツイ時期になると思われます。というのも、このあたりの時期というのは、Ⅲ年次~Ⅳ年次前半の時期になりますが、最短卒業ペースで来ている場合、単位は間違いなく取り切れておらず、かつスクーリング単位も取れてるか微妙、全学部で間違いなく必修科目が残ってるという時期に該当します。

つまり、初回指導前後~2回目指導までの間は、「卒論の作業もしながら、レポートも書きつつ、科目試験も受けて、スクーリングにも行く」という、超マルチタスクな時期になるわけです*1

しかも、卒論というのは往々にして「慶應通信で開講されている科目の知識なぞ直接に役立つことはほぼ無い」ことになることが多いので、通常の大学の勉強とは違う頭の働きが要求されるため、慶應通信の枠内でも2種類の頭の使い方が必要になります。

さらにここに通常の社会生活が乗っかっているのですから、とにかく頭の中が忙しすぎ!という状況をいかに乗り切るか?というのがキーになってきます。

マルチタスクには早めに慣れるようにしておき、先生から頂いた課題をきちんとこなして2回目指導に臨めるようにしておかないと、大目玉喰らいまっせ…

3. 卒業予定申告書はだいじに!

もうこれはそのまんま。無くしたら再発行手数料200円かかります。指導前に事務局言って、申し訳無さそうに「無くしました…」っていうの、結構恥ずかしいかも←経験者は語る

4. この段階でも実は論文書いてない

これも指導アプローチ次第ですが、多分この段階でも論文自体は1文字も書いてないことになるケースが多いのではないかと。色んな文献集めたり、データ収集して分析したり、はたまた課題図書に関するレポート書いたり。

論文本体は目次ができてるかなー?どうかなー?くらいのレベルで全然OK*2

論文なんて最後にできてればよく、この段階ではまだまだ自分の問いに対して正しい道を進んでいるか?を確認するのが目標。

ていうか、焦って書き始めると、多分この後で「イチから書き直し」になると思います…

そのあたりは先生としっかりとコミュニケーション取って、自分の今なすべきことに集中しましょう。

5. 卒業予定申告許可ちょーだいってハッキリ言いましょう。

ここまでの準備が完璧で、先生とも事前に順調にコミュニケーションできてる人であれば、不安に感じることは全く無いでしょう。

もし微妙かなーという人であっても、その時点での進捗は先生にキッチリと説明し、自分がいかに成果を上げているかをきちんとアピールしましょう。

そして、ちゃんと先生に「卒業予定申告いただけそうですか?」と聞きましょう。

というのも、先生によって通信の制度に対する理解度には差がありますので、先生によっては自分からちゃんと言わないと、「じゃあおつかれさまでした」で終わっちゃう場合があります。ていうか、自分の先生がそうでした。

なので、指導が首尾よく終わればその時点で「先生、ここにハンコお願いします」ときちんとお伝えして、卒業予定申告の許可をいただかないと、「ちゃんとできてるのに指導が1回増えて卒業は半年遅れ」みたいなことになりかねません。

 なかなか言い出しにくい部分もあると思いますが、言うべきことは言いましょう*3

6. 2回目終わってからが本番!

2回目が終わり、卒業予定申告を提出したということはすなわち、「1年後に自分は卒業するのだ」と公的に宣言したということ。

じゃあこの段階でするべきことはただ1つ。「最終指導で卒論提出許可をもらうために必要な作業を進めること。」

2回目指導が終われば、大抵の人は論文自体の執筆に着手することになると思います。そして、半年後にはドラフト*4を持参し、指導後数週間以内には完成させて提出する必要があるのです。

ですから、指導が終わったからと言って気を抜く暇は一瞬たりとてありません。むしろ、ここからが本番です。

最終回に向けて論文を執筆し、卒業所要単位を充足させること。この1点に向って全てのエネルギーをぶつけていきましょう。

ていうか…ぶっちゃけここからが慶應通信そのものの本番と言ってもいいんじゃないか説。今から振り返ると、この時期が一番面白かったもん。

 

例によってまた取り留めのない雑文となってしまい恐縮です。

次回は最終指導について、またまた書きなぐっていければと思います。

*1:自分の場合はこの時期だけで23単位取得していた。

*2:もちろん人によっては書きはじめてる人もいると思います。ちなみに自分はこの段階でも「目次案すら決まっていない…」

*3:もちろん、卒論が全然上手くいってないのに言い出すのはNG。その辺は正しく空気を読むこと。

*4:次回に記しますが3回目時点で仕上がった論文は0.1版くらいだと思いましょう。

卒論体験記その2:初回指導編

こんばんは。

先日の卒論体験記がちょいとばかりご好評いただいたような気もするので、調子に乗って第2弾です。

今回は初回の卒論指導前後のお話なんぞを書いてみようかと思います。↓のあたりの過去記事にも色々と書いてますので、よろしければそちらも。

1. 指導前まで

前回の記事で、「肩肘張らずにいきませう」なんてことを書いたんですが、実は自分自身も結構力入ってたほうでしてwww

初回の指導調査票を作る時点で読んだor読込中の文献は7本、その後指導までの間に更に10本くらいは読み込んでガッツリ力入ってました。
が、このうち、最終的に卒論に使った文献はわずかに2本w

ただ、ここでそれなりの量の学術論文をハイスピードで読み込んだおかげで、その後の卒論制作では論文を読むスピードが一気に上がったのはラッキーだったかなと。

あと、自分のやりたいこと、疑問に思うこと、アプローチなんかをパワーポイントにまとめました。実はこの作業、卒論指導申し込み前の相談会とかでもやるようにしていて、これが意外と役に立ったなあと。
というのも、先生にお見せして認識の共通化を図るという目的のために作ったのですが、その過程で、自分の頭の中ももう一度整理できるんですね。

ですから、指導調査票を作成した後、実際の指導直前に、改めて資料作成し、リサーチクエスチョンだとかアプローチをもう一回クリアにするのがオススメです。

それと、これは現役時代に慶友会においでいただいた先生方にお伺いしたのですが、「初回指導の段階で論文草稿を持参すること」は止めておいた方が良いそうです。

ほとんどの先生方曰く、一部の学生(院にいたとか、研究職やってるとか)を除く大半の学生は、そもそも論文の書き方も読み方も知らないんだから、書いたところで正直真っ当なものではないし、時間の無駄であると。

そんなことをする暇があれば、文献を一つでも多く読むとか、資料を集めるとかに費やしたほうが後々役に立つと。

このあたり、指導教授にもよるかと思いますが、最悪の場合、逆鱗に触れるケースなんかもあるそうなので、よっぽど自信がなければ避けといたほうが無難かもしれません。

2. 指導当日

ここはもうねー、先生次第ってところが大きいので、一概には言えないというところが大きいのですが、一つ確実なのは、「命取られるわけではないので安心しろ」ってことですかね。

いうて卒論指導までたどり着いてるわけですし、学務委員の先生が調査票を読んで、候補の先生にも話が行っての結果として指導が始まってるんですから、それなりのクオリティはあると判断されてることには自信を持って良いのではないかと。

予備指導になった方も、殆どの場合は、

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というところが実態ですから、こちらも命を取られるわけではないと思えばOKです*1

指導内容も先生方によって千差万別ですが、自分の場合は、自分のリサーチクエスチョンに関するディスカッションとそれを受けたテーマ決めでほとんどの時間を使い果たしました。そして、通常はテーマの絞り込みだとか軌道修正が行われ、次回の指導に向けての宿題が出されます。

ただ…自分の場合、宿題は確かに出されたんですが、それ以上にビックリしたのは「テーマが大きくなった」ということw
なんでこうなったのか?というと、自分のリサーチクエスチョンを際立たせるためには、アレもコレも論じたほうが良いというアドバイスがあり、それらを包含するテーマとなると、基礎的な部分からスタートして大きく論じる必要があるということで、テーマがでっかくなるという奇跡が起きたのですw*2

最後に、初回始動時に必ず絶対何があっても確認しておくべき事項を。
それは、「質問の仕方」。
これも千差万別だそうですが、

  • 先生のメールアドレスに直接質問して良い先生
  • 事務局にまずはメールを送るように指示する先生
  • 質問は全て郵便でしろと仰る先生(ホンマかいなとは思いますが、都市伝説的に聞いたことがあります)

と、先生の流儀が色々あるそうなので、そこんところは必ず押さえておくようにしましょう。

3. 指導後

指導が終われば一安心!
…とは行きません。 

大抵の場合、初回指導時点ではまだまだ単位を取らなければならず、レポート書いたり試験勉強したりという、平常運転はこなしていかなければなりません。

でもってそこに、「初回指導時に出された宿題」も進めていかないといけないわけで、ここから一気に忙しさが加速していきます。

次回指導時になって、「全然進んでませんでした…」となると、先生方も初回の優しさはどこへやら、鬼教官モードになって追い込んでくることが容易に予想されますので、時間の使い方を計画的にすることが非常に重要になってきます。

次回指導時までにキッチリと成果を出す。これが指導後に課せられた非常に重要なミッションです。これを忘れずに勉学に励まなければなりません。

あと、先生から質問OKと言われているのであれば、バンバン質問*3もして、先生とコミュニケーションを取っていきましょう。
実は自分、初回指導から提出までの間に、先生に1回も質問をしたことがないのです。これは自慢でもなんでもなく、指導の都度、先生が的確な方向性を示していただけたからこそなのですが、今となっては、「先生にもっと疑問投げかけてディスカッションしてれば、もっと良い論文になったかも」という後悔も少しあったりします。
ですので、せっかくのチャンスを最大限に活用し、論文の質と自分の知見を高めていくのが必要かと思います。

 

さて、今日も今日とて、雑文を書きなぐった次第ですが、次回は2回め指導前後のお話なんかを書いていこうかと思いますので、引き続きお付き合いいただければと思います。

*1:画像が一流スナイパーなのは偶然。

*2:ただし、元々考えてたアプローチは全廃棄。それが事前に読んでた文献の殆どを使わなくなった理由。

*3:もちろん常識の範囲内で

卒論体験記その1:テーマ選びについて

ご無沙汰しております。

昨夜、なんの気も特にはないまま、Twitterで↓な感じで呟いてみたところ、意外とご期待の声(?)をいただいたので、つれづれなるままに書き連ねてみたいと思います。

 お役に立つかどうか、そもそも真っ当な内容かどうかの保証は一切ございませんが、「こんな奴もいるのね」くらいな感じで読んでいただけると幸いです。

というわけで、1回目の今夜は卒論制作の入り口たる「テーマ選び」編。ここで成否が決まるなんて話もありますが、終わってみて振り返ると、肩の力抜けますよーというお話です。

ちなみに凡人の体験を元にしていますので、「そんなの間違ってる!」と思われた卒業生・在学生の方いらっしゃいましたら、生暖かく見てやってくださいまし。

 1. テーマは変わって当然

最初から何を言い出すんやというお話です…

卒論までたどり着いた方の大半は、入学当初、あるいはある程度学習が進んだ段階で、何となしの卒論テーマみたいなものは決まっていると思います。

が!そのテーマをそのまま貫き通せる方というのは、結構限られるんじゃないかなーという気がします。自分の場合は、入学当初にぼんやり構想していたテーマから2回変わって卒論に突入しました。

変わった理由は、1つ目のテーマが「指導を希望しようとしていた教授に答えを出されていた」からで、2つ目のテーマは「よくよく考えてみたら現在進行系の事象にぶち当たった」というものです。

あんまり最初のテーマに固執しすぎると、上記のように準備を始めた段階で詰むことも多いかもしれません。

全く決まっていないのも問題ですが、逆に言うと「どうも見つからんなぁ…」という方も、色んな方向にアンテナ張ってりゃどうにかなると思われます。

いざ指導に入ると、指導教授からの軌道修正バンバン入りますし、なんとなーくでいいんだくらいの感覚でも良いと思います*1

2. オリジナリティって何ぞ?

これ言われますよねー。「卒論も学術論文であるからして新奇性*2が重要であるのだ」的な。

けどね、ゆうて学部生なわけです。ここで肩に力入って、「新たな理論を打ち立てるのだ!」って言い出すと、収拾つきません。ていうか無理。

オリジナリティを追っかけて、Google ScholarとかCiNiiで色々探してみて、「やっぱりアタイのやろうとしていることは論文がない!」と思ったアナタ!そんなときはだいたい、「探し方が間違ってる」か、「研究する値打ちがない」か、「立証不可能なお話」のどれかだと思って立ち止まるのが吉です。

よく、「巨人の肩に立つ」とか言いますし、四次元殺法コンビは↓のように述べています。

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てなわけでね。まずは純粋な疑問から入っていきましょう。新しいことを追い求めるのではなく、自分の疑問の切り口を変えて、「新しいことのように見せかける」方がよっぽど話は早いですし、意外とそっちから攻めたほうがオリジナリティにつながるかと。

じゃあ具体的に、シンプルな疑問からどうやってオリジナリティにつなげるのか?
例えば、「Aという事象はBが理由である」という理論が存在するとして、なんとなく「エー、ウソー、このまえCが理由でも起きたよー」という経験をしていたとします。「実はCも理由である」という研究が無ければ、はいオリジナリティ。
他にも、「Aという事業はBが理由である」という研究が30年前のものだったとすると、「2020年にも当てはまるのかしらん?」と疑問を抱けば、はいオリジナリティ。

自分の場合は、後者のパターンでして、ある企業群の特性に対し、15年前くらいまでのデータを使った実証実験があったので、最近の企業だと…ということで調査し、「やっぱり昔の研究は正しかったんやね。けど、最近はこういうことも起きてきてるで」という結論を導き出すことで、オリジナリティとしました。

要は、既存の枠の中から少し飛び出せばいいんです。そうすることで、十分学術への貢献と言う*3ことができます。

3. テーマを小さくするのではなく、引っ掛かりを作る

上の話とつながるところもあるのですが、論文としてちゃんと書こうとすると、テーマを小さく絞れとは良く言われる話。で、当然ながら生まれてくるのがこの疑問。

「どうやって絞り込むねん」

よくあるのが、地域だったり時代だったり業種だったりを限りなく絞っていって小さくすること。

王道アプローチではあるんですが、たぶん卒論指導に入ると「テーマ大きいなぁ」と言われるのではなかろうかと。

「ほならどないせぇっちゅうねん!」という話ですが、結論からいうと、テーマみたいなもん、ボンヤリでも壮大でも構わんのです。

「そんなもん手に負えんようになるやんけ!」とお怒りのアナタ。その怒りは正しいです。

キモになるのは、「何が気になるんや?」を絞り込んでおくこと。つまり、「なんかこれ引っ掛かるんですけど」という点を明らかにしておくことだと思います。

「こういうことを明らかにしたい!」とか、「ここを調べたい!」の方から入ると、結構色んなことが気になり始め、あれもこれもとなってしまい、結局テーマが大きくなりがち。

それよりも、「この論文のココ、なんか気になるんすけど」とか、「世間的にこう言われてるけどマジ?」くらいなところのほうが、ピンポイントでやるべきことがわかりやすいです。

自分の場合は、「新聞とか雑誌とかネット*4でこんなふうに言われてるけどホンマけ?」→先行研究調べると最近の話はない→最新の状況踏まえてココを調べたい。という形で絞り込むことができました。

疑問点さえ明らかにしておけば、卒論指導に入ったあとに、「じゃあこっち方面から攻めてみよっか」的なコメントをいただき、卒業予定申告提出のタイミングで、「じゃあこういう論文になりそうだから、こういう題目にしよう」というように決まります。つまり、「テーマが後から決まる」ことになります。

意外と自分の興味ってホントはどこにあるのかなんて、人間そうそう自覚できるもんでもないんじゃないかなーと。

4. 準備は程々に

卒論指導!文献読まなきゃ!データ集めなきゃ!って肩に力入ってる方もいるかもしれませんが、まぁ落ち着けと。

1~3で書いたように、最初に思っていたことは指導に入ると往々にして打ち破られます。自分もそうでした*5(´-`).。oO

特に実証系で書こうとしている方、あんまりゴリゴリに集め始めると、後から「またイチからやり直しかよ…」と心折れるリスクが高いです。

なので、準備は程々にしとくのが、精神衛生上もよろしいかと。

かといって、手ぶらで臨むと、調査票が書けずに門前払いをくらいます。じゃあどの程度の準備が必要なのか?という点ですが、以下は必ず押さえておく必要があるでしょう。

  • テーマにかかる先行研究数本
  • 自分の考えるアプローチを実現するための基礎となる領域の基本書。例えば株価について研究したいなら、株式理論の基本書とか。
  • 実証系で書くなら、データの入手先

このあたりを押さえつつ、1~3の内容も含めると、調査票が次のように書けます*6

○○理論は、XXと述べているが、自分の職業上の経験では、△△である可能性も考えられるので、その点を明らかにしたい。

世間的には☆☆が※※で♪♪であると言われているが、一方では〒〒が★★で●●であると言う人もおり、その差は何故生じるのか?が本研究の中心となる問いである。その点について明らかにすれば、○○理論が実は△△でだと言える可能性が生まれるのではないだろうか。

○○理論については、名無野権兵衛による研究『あれやこれや』がその基礎であり、ここでXXと述べられている。一方、誰屋念『うんたらかんたら』によると、□□の可能性も指摘されている。しかし、現在のところ、△△の可能性に触れた研究は見受けられない。

本研究は、2ちゃんねるやらTwitterの有象無象の戯言を収集することで分析が可能である。自分はフォロワーがいっぱいいるのでそいつらからアンケートを取ることでデータを収集することが可能である。

【今まで読んできた文献】
 名無野権兵衛『あれやこれや』(1980年、民明書房)
 誰屋念『うんたらかんたら』(2019年、ジャンプコミックス)
 max0627『慶應通信学習記録』(2015年、はてなブログ)

 5. まとめ

要は、肩に力入りすぎたら全然前に進まないっすよってことです。まずは自分の疑問や関心を素直に受け止めて、そのことについて調べ始めること。

それができれば、テーマ選びのほとんどは終わったようなもんだと思います*7

*1:それなりに準備が必要なのは言うまでもないw

*2:新しく物珍しいさま。どうも研究の世界では、「新規」ではなくこちらの書き方が多いような気がする。明確な違いはあってそこへのこだわりはあるみたいですがようわかりまへん

*3:もしくは言い張る

*4:まとめサイトなんかも入ってたり。ちなみに卒論でも「世の中こんなふうに言うとるが…」の出典としてまとめサイトのURL貼っつけてます。

*5:そもそも興味の方向性が三田の学部では吸収しきれないであろう(矢上とかSFCっぽかった)っていうのがね…

*6:ホンマにこんな書き方したらあきまへん。

*7:今後の体験記全般に言えることですが、ホントにこれで大丈夫か?については保証できないでのでご容赦を。ウソ書いてるつもりはないんですが、学部とか類とか指導教授によって大きく差が出るのもまた事実なので、その辺は多面的に情報収集してください…

学位記が届く

こんばんは&ブログの方ではお久しぶりです。

さて、Twitterのほうではウダウダ言うておりましたが、本日、無事学位記が手元に届きました。

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これにて、慶應義塾大学を2019年9月に卒業し、学士(経済学)の学位を得たことが証明されたわけです。(卒業証明書はもう出てますけどね)

まぁけどね…
なんちゅうか、「終わりよければ全てよし」ではないですが、やっぱりこう達成感みたいなものはビックリするくらい無いですよね。
結局、去年の秋に30分ほどの卒業試験を受けたのが大学生活最後のイベントだったわけで、後はもうただただ郵便物だけのやりとり。通信教育だから元々そんなもんなんだけど、それでもやっぱりね…

まぁ、世の中がそういう風潮なんだから仕方ないんでしょう。女々しいこと言ってんなよって自分でも思っちゃうので、この話はここまで!

というわけで、まずはこのブログもいったんは区切りということで。また思いついたら色々と書き連ねてみようとは思います。

 この春から2年間は仕事の方で大きなプロジェクトも始まることですし、そっちの方に集中しなければいけません。結構ガチで社運かかってんのよ…

ではまた!

参考文献の紹介など(経済学部専門必修・後半)

こんばんは。

こうなりゃとことん続けるこのシリーズ。今回は専門必修の後半として経営学と経済政策学です。

経営学

レポート書くにあたってはテーマ選定が超大事。資料・文献が集まらないと、如何にテーマがホットであったり興味深いものであったとしても、大学のレポートとしては成立しません。『なぜ前澤社長がZOZOを手放したのか?』とか取り上げるにしても、切り口を上手く設定しないと、ゴシップしか集まってこないですからね…
そういう意味では、少し前に起きた出来事を取りあげると、色んな調査や報道が集まりますから、そこで明らかとなった事実が経営学の文脈ではどのように取り上げられているか?が調べやすくなると思います。

テストはとにかくテキストを隅々まで読んでおくことにつきます。ただ、社会人の場合、テキストで取り上げられているような内容って研修とかで教わってるケースも多いと思うので、そっち方面の知識がしっかりあれば凌げる場合もあるかもしれません。

参考文献としては、市販書テキストとあと1冊くらいで十分。どちらかというと、新聞や雑誌記事、第三者委員会や官公庁のレポート、論文がメインになりますので、参考文献表にURL書くときのお作法を調べておくのが吉。

 

あと、この科目やるときは連動して経営管理論(今年で廃止でしたっけ)、経営分析論、経営数学もやっつけちゃいましょう。この辺の科目のお話は後日…

経済政策学

がっつり経済原論の続きというか。経済原論の場合は外国との貿易や金融取引を考えない閉鎖経済を前提としていましたが、経済政策学の場合はこれらを考慮に入れた開放経済を取り扱います。
そうすると、変数も増えてきますし、モデルの選択という問題も出てきます。このあたりを正しく理解し、上手く取り扱うことがレポート合格の条件です。
ちなみに自分の時は、「論理的には正しい。けど、実は○○という条件をモデルに組み込めば、実は逆の答えを導くことができますよ」という講評がついてきました。

テストですが、この科目を受験するときって、学士入学の方以外は複数年の過去問持ってるはずです。その過去問をキチンと読んで整理することが近道です。
あんまり細かいことは言えませんが、そうすると…

参考文献は経済原論までで用いてきたもので十分。一応足すとすると↓になるかなと思います。

経済政策学は、国民所得論や国際貿易論との関係が深いですから、この辺の科目につなげちゃいましょう。

ということで今回はAmazon広告も少なめでお届けしました。
ただ、記事の中身が薄いからってキライな科目とかいうわけでもないっすよ。てか、どっちかって言うと好きな方に入る2科目。ただ、この時期は卒論に取りかかってたというのもあり、レポートの書き方にも慣れてきたころだったんで、さらっと進んだ感が強い時期でもあったので。

次回からは専門選択科目に触れていこうと思います。

参考文献の紹介など(経済学部専門必修・前半)

こんばんは。

さて、ご好評いただいているのかいないのか良く分からん振り返りシリーズですが、いよいよ専門科目編に突入です。今回は専門必修科目のうち、Ⅱ年次配本の『経済原論』、『財政論』、『経済史』、『金融論』の4科目です。

例によって、
・単位取得できた科目のみ。
・試験の内容とか難易度の部分は、それほど踏み込みません。
・今年のレポート課題は意識してません。
・スクとテキストは分けて書きます。
・Amazonの広告多めw
のルールで行きたいと思います。

では始まり~

総論

振り返りますなんて言ったものの、実はここのエリア、近年大きく変わったところなんですよね…

原論はミクロとマクロに分かれたし、経済史と財政論もテキスト改訂入って大幅に変化…

てなわけで、実はあんまり役に立たないのかも?なんて思ってみたり。

とはいえ、ベースになる部分はあんまり変わってないんじゃないか?とも思ってみたり。

で総論なんですが、とにかく総合科目と並行して、いの一番に片付けましょう。必修科目残すなんて暴挙以外のなにモンでも無いです。
他学部の事情はよくワカランですが、経済学部の場合、専門必修科目は他の科目の基礎中の基礎になります。ここスルーして取りかかる=基礎なしで進む=応用ができたように見せかけてスッカラカンと断言できます。

難しかろうがなんだろうが、とにもかくにも最初に取りかかりましょう。

経済原論

1科目で初回・終回の2回の試験とレポートをこなす仕組みから、ミクロとマクロの2科目に分割されたこちらの科目。ですが、以前も初回=ミクロ、終回=マクロでしたから、まぁ中身自体はそんなにね。
2科目に分割され、群も分かれたことから、履修計画上のボトルネックが解消されたと思えば、お得な改正だったのではないかと思います。

で、履修にあたってはというところなんですが、とにかく一番最初に手をつける!の一言につきます!
後回しにして苦しんでみたり、「中身が古くさい!」なんてクレーマーじみたことを言う人もいるんですが、「原論」っていうくらいでさぁ…と。とにかく、経済学系の科目の基礎中の基礎なワケで、金融論や経済政策学、国民所得論や国際貿易論などの科目は全て原論の知識が基礎になって進んでいきます。
ですから、とにかく頑張って!

レポートはねぇ…たまにえげつない評価くらうことがあります。そんなときも心折れること無く再レポにかかりましょう(心折れかけた経験アリ)。

参考文献ですが、総合の経済学のものが流用できるはず。プラスアルファでいくつか文献足せば大丈夫かと思われます。
再掲含めてオススメ挙げときます。

     

塩澤先生の2冊はもう安定よねというところで。あと、斎藤他マクロ経済学は、最初は相当苦労しますが、色々と重宝はします。そこそこのお値段しますが、書棚に収めて損は無い1冊かと思います。

経済史

この科目ねぇ…
以前は経済学部の中でもトップクラスに通りづらかったんすよ。
レポートはまだしも、試験は2回3回当たり前みたいな。
そんな中、自分の時は「キーワードは拾いやすい」問題だったんで、何とかCで一発合格できました。先生変わってその辺どうなんでしょうね?

参考文献ですが、レポート課題に左右されるということもあるので、コレ!っていうのもないですが、↓のヒックスなんかは汎用的に使えると思います。あと、市販書採用科目なんで、準備もお忘れ無く。

 

財政論

この科目は経済史と真逆だったんすよ。
詳細は書けないので、古くからいる人に聞いてください。

テキストを執筆されてる土居先生は、政府の社会保障制度改革審議会の委員なんかもお努めになられていて、財政論のエキスパートだとか。

レポート自体は普通というか、そんなに難易度高くないはず。数学もあんまり使わないし、ニュースとかで用語とか仕入れることもできるしで、4科目の中では書きやすかった印象が強いです。

参考文献には定番書がありまして、そちら挙げときます。めっちゃ分かりやすいです。
(ちなみに著者の神野先生も上記審議会の委員だったり。)

 

金融論

こちらの科目、実はマメにテキスト書き換わってるんすよね。最新情報のキャッチアップがなされてるというか。ま、詳しくは言いませんが、カラクリもあったり。

内容的にはマクロ経済学の知識必須です。てか、マクロの一分野?
あと、こちらの科目は財政論と違って、社会情勢とか為替とかに引っ張られると、理論とのギャップを感じることがあると思います。なので、まっさらな気持ちは忘れないこと。とはいっても、言葉とかは知ってると入りやすいかもです。

レポートは経済原論の延長みたいなところがあって、数学キッチリ使ってください。と言っても、そこまで高度なことは要求されませんので(これは全般的に言えることでもありますが)。

試験も原論の延長みたいな感じ。だからやっぱり、マクロ経済学の一分野なんすね。

参考文献ですが、吉野・山上両先生の本はまずは図書館で読めば良いと思います。旧版でも良いです。さすれば何かに気づくと思います。
もう一冊は卒論に入ってから指導教授に勧められた本。著者の池尾先生は2018年まで慶應で教鞭を執られてました。
最後の2冊は、ドンピシャかどうかは分からないですが、もしレポート課題とかで株式や債券の話が出たときには助けになるかもしれません。こちらも指導教授のオススメというか、初回指導時に「まずはこれを読んで基礎を固めるべし」と指示された本です。教養として読んでおくのも良いですし、企業で財務とかされてる方はもしかするとお手持ちかも。

   

 

専門科目に入ると、参考文献の量は一気に増えると思います。あと、論文を参照する機会も増えると思いますので、とにかく図書館やAmazonをフル活用してたくさんの文献に触れるようにするのがオススメです。

では次回は専門必修の後半をば。

参考文献の紹介など(総合教育科目(三分野・自然科学)&保健体育編)

こんばんは。

大好評なのかそうでないのかはさておき、テキスト科目の振り返りシリーズ第三弾。
今回は三分野の自然科学と保健体育編です。過去2回はこちら。

今回もルールは、
・単位取得できた科目のみ。
・試験の内容とか難易度の部分は、それほど踏み込みません。
・今年のレポート課題は意識してません。
・スクとテキストは分けて書きます。
・Amazonの広告多めw
でいきますが、履修していない科目についても含め、ちょっと全体的なお話を。

実験スク-リングの注意点

自然科学分野で注意すべきと考えるのは、化学・物理・生物の3科目ですね。
これらの科目には6単位が配当されているのですが、他のテキスト科目とは履修要領が大きく異なります。ポイントを説明すると…

・スクーリング合格と科目試験合格して初めて6単位。
→これら3科目は他のテキスト科目とは異なり、実験スクーリングと科目試験の両方に合格しないと単位が取得できません。
制度上は、スクーリング2単位、テキスト4単位が設定されているのですが、これはいわば「内訳」のようなもので、スクーリングだけ合格、あるいはテキストだけ合格という状態では、取得単位数は「ゼロ」です。
なので、スクーリングに通える環境で無いとダメなのですが…

・スクーリングはⅠ期・Ⅱ期のみの開講
→実験スクーリングは、Ⅰ期・Ⅱ期のみの開講となり、Ⅲ期の開講はありません。なぜなら、実験設備が日吉キャンパスにしか無いため、三田キャンパスで開講されるⅢ期では実施が不可能なのです。ですから、家庭や仕事の都合によっては、この時点で履修が不可能です。

・1年でスク2単位を取得しようとすると、2週間通える必要がある。
→実験スクーリングは、○○A・○○Bというように、2コマで構成されています。これら2コマは、スク期間中の午前・午後に開講されるのですが、「同一期の午前・午後の両方とも実験スク-リングを受講するのはNG」というルールが定められています。つまり、1週間では1単位しか取得できません。
ですから、2単位を取得するためには、「2年に分ける」か、「2週間連続で通う」必要があります。
なお、実験スクーリングは全て抽選ですので、日程が空けられるからといって受講できるわけでは無いことにも要注意。

・科目試験はスクーリング合格後しか受験できない
→上記のようなルールがあるので、先にテキストだけ済ませようか…と考えることも許されません。
科目試験の受験資格は通常、「レポートを提出していること(合否は問わない)」ですが、理科系3科目については、「レポートを提出していること(合否は問わない)」ことに加え、「実験スクーリングの単位を取得していること」が条件となります。
例外として、「その年の実験スクーリングを受講したものが10月試験を受験する場合に限り、合否は問わない」というルールがあります(試験時点では合否が公表されていないため)が、この場合、「科目試験に合格したとしても、実験スクが不合格なら試験の合格は取り消し」というルールもついてきます。

塾生ガイドにこの辺り詳しく記載があるので、よくよく確認の上、履修検討するようにしないといけない科目です。

総論

で、スクーリングへの出席が諸事情により最低限しか確保できない自分にとって、実験スクは「卒業時期が全く見えなくなる」要因でしか無かったので見送り、自然科学分野は統計学と地学、保健体育は保健衛生を履修しました。

今回触れる3科目の共通点としては、全て「手書き」ということ。統計学も手書きやったで!(今は変わってる?)

握力の鍛錬にはもってこいでしょう(違う

統計学

経済学部は必須、その他の学部でも、卒論テーマによっては押さえとくべき科目でしょう。心理学やりたい人は多分「取れ!」って言われるはず。

内容自体はそんなに難しくないです。基本的にはエクセル使えればなんとかなるはず。ただ、あんまりエクセルに頼ると試験のときに死にますんで要注意。

参考文献は基本必要ないです。が、理解を深めるためというなら下記2冊かな?なお、鳥居先生の本は、テキストと1カ所異なる考え方が設定されてるので要注意。

 

後は、手書きに耐える筋力と、図工のスキルが必要ですw

地学

理科系科目の中で唯一、実験スクーリングが必要ない科目。ですので、履修する人も多いような気がする。

こちらも手書きで4回だったんで、しんどかった記憶…

あとは、高校時代にほとんど触れたことが無い科目だったりするんで、完全にイチからの勉強となりました。

内容自体は多分基本的なもの。ただ、半ば都市伝説的な話なんですが、4本とも一発合格した人って見たこと無い…みんな、どれかしら1本は不合格になってるような気がします。

こちらの科目もあんまり参考文献っていらないかなぁ…
お題に合わせて雑誌やWebサイトを漁ればいいような気がします。テキスト充実してるし。一応、自分の時は↓使いました。

 

保健衛生

内容はね、すっげー身近なんですよ。だからものすごくとっつきやすい。けど実はそこに落とし穴があって、「自分の持ってる知識(ときには間違ってる)」だけで書けちゃうんで、「論拠不足」で落とされてる人が意外と多いように思います。

ですので、レポート課題がすごく身近なテーマであっても、必ず調べること。かといって医学書とか引っ張ってくる必要なくて、「家庭の医学」とか「きょうの健康」とかで十分です。履修要領とかに凄く細かく参考文献挙げてくれてるので、そこをとっかかりにいくつか調べることが大事。あと、厚生労働省とか医師会のWebサイトにあがってるガイドラインとかも役に立ちます。

ある意味、「大学のレポートの書き方」を学ぶのにも適してると思います。

試験はなんだろう?すっごく謎採点だったんですが、どうしてアレで合格できた(Cだったけど)のか、4年近く経つのに未だに分かんないw

 

というわけで、総合教育科目編はおしまい!
英語はもう、「頑張れ!」としか言えませんし。

次回からは専門科目について、少しずつ触れてみたいと思います。

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参考文献の紹介など(総合教育科目(三分野・社会科学)編)

こんばんは。

昨夜はTwitterのほうでたくさんのリプライといいねをいただきました。皆様、本当にありがとうございました。

さて、そうこうしているうちに秋入学生の方も入学され、波乱の科目試験も終了ということで、テキスト科目について振り返りつつ、参考文献のご紹介(別名:Amazonの回し者)などをしてみようと思います。
前回の三分野・人文科学編はこちらから。

ちなみに記載にあたっては、
・単位取得できた科目のみ。
・試験の内容とか難易度の部分は、それほど踏み込みません。
・今年のレポート課題は意識してません。
・スクとテキストは分けて書きます。
・Amazonの広告多めw
である旨ご了承くださいまし…

 総論

 まあこれは勝手な思い込みかもしれませんが、文学部の方とかはもしかすると「あんまりなぁ…」と思ってらっしゃるかもしれません。経済学なんか数式飛び交いますしね。

ですが、こういう表現は良くないかもですが、総合科目で最もコスパの良い分野は、実は社会科学分野だと思うのです。

その理由は…
・4科目全てが4単位 → 48単位中、16単位を獲得できる。
・4科目中、3科目がⅠ年次配本 → 初年度で12単位獲得できる。
・専門科目につながる科目ばかり → これは人文科学も同じかも。けど、専門科目と内容がかなり近しいと思います。
といったところ。

また、経済学を除けば、テキストがかなり役立ちます。(経済学はもっと分かりやすい書籍があります。)

是非ともこの分野は取りこぼさないようにしてもらいたいと思うのです。

政治学

※参考文献が毎年変わる可能性あり。

 こちらの科目ですが、実は日々のニュースだとか、選挙特番、池上さんのテレビなんぞを見てると入ってくるような知識である程度はフォローできますし、レベル的には中学・高校の公民とか政経ができてれば、基本的にはOKじゃないかなーと思います。

後は、日本だけではなく海外の政治制度についてもフォローが必要ですが、この辺りもニュースとかで触れられる機会も多いですから、追いつくことはそれほど難しくはないと思ってます。議院内閣制と大統領制の違いとか、各国の議会制度の違いとか。

2019年度の参考文献は、ボクのときと同じものが挙げられてるようですね。

ただこちらの本、現在では絶版となっているため、入手が困難です。中古本でも良い方はAmazonとかで出てくるのを待つべし、そうでない方は図書館で探してみましょう。大阪だと府立中央図書館と市立大学図書館に、慶應のメディアセンターなら、三田・日吉・SFCに蔵書があるようです。

試験はレポートが書けてればなんとかなるんでは無いかなぁと思います。

法学(憲法を含む)

これは少し好き嫌いあるかもなぁ…

内容的にはそんなに難しくないと思います。が、単純に「○×法とは…」とか、「△☆法のこの規定は…」とかいうところだけではなく、法哲学とか法体系についても言及されますので、その辺で食わず嫌いが出る人いるかもです。

試験については、どうやらボクが受験したときとは様子が違うみたいなので、触れないことにします。

参考文献ですが、ボクのときとは異なる文献が挙げられてるようですね。が、現代法学入門は、高校卒業後最初の職場で法律学の研修があったときに利用したことがあります。当時は全然読む気がなかったですが、まずはコンパクトに収まってるんじゃないか?と思います。あと、レポート執筆にあたっては、判例の確認や検討が必要になったりしますので、そのような場合はジュリストとかあたりのお世話になります。

  

経済学

もうこれはシンプルに。

経済学部生は必ず履修すること。経済学部だからとか言う理由では無く、取っといて絶対間違いないので。

あと、経済学部生は参考文献も買っとくこと。どんだけお世話になるか分かんないので。

といいつつ、実は経済原論が今ではマクロとミクロに分かれてるんで、ちょっと事情が違うかなぁ…という点もあったり。ボクの頃は、レポート・試験のどちらも、いわば「経済原論のエッセンス版」という感じで、相互の関連性がめちゃくちゃ高かったので、2年目に入って経済原論に着手したときに感心したものでした。が、今はちょっと様相違うかもです。

参考文献ですが、塩澤基礎コースは絶対オススメ。専門科目に入っても度々お世話になります。それだけじゃ物足りん!という方向けに、何冊かオススメ挙げておきます。

    

社会学

個人的には苦手科目でした。何が言いたいんだテメェは!みたいな感じ?

逆に関心が深い人、興味のある人にとっては楽しい科目なのかもしれませんが…

こちらの科目、レポートはあんな感じです。でもって、試験も過去問見れば分かると思います。なんで詳しいことは省略しますが、逆に言うと、めちゃくちゃ自由度が高いので、とっかかりに苦労します。ある意味、大学での学問のスタンダードかもしれません。あるテーマ設定の中で、自分でしっかりと問いを立てて、きちんと筋道立てて論証していく。そういう意味では、もしかすると卒論のトレーニングとしては抜群かも。

参考文献ですが、テーマによって大きく異なりますので、こちらも細かいところは省略。市販書採用科目なんですが、価格的に購入をためらう人もいるかもしれません。けど、持ってないとどうなるか…?ってことは分かると思います。(大学から貰ったものをよく読んでみよう!)

 こちらの本、価格もさることながら、その分厚さに恐怖を覚えます。コレ持ち歩くとか狂気の沙汰やでしかし…

使用後は読み返すも良し、本棚の幅稼ぎに飾るも良し、鈍器のようなものとして利用する…のは控えましょう。あと、これは既修者に頼めば譲ってくれる率№1の本かもしんない。

 

社会科学分野はボリューム多めでお送りしました。前回からはだいぶ過ぎてしまったので、次の自然科学編はできるだけ早く書くようにします…