卒論体験記その2:初回指導編
こんばんは。
先日の卒論体験記がちょいとばかりご好評いただいたような気もするので、調子に乗って第2弾です。
今回は初回の卒論指導前後のお話なんぞを書いてみようかと思います。↓のあたりの過去記事にも色々と書いてますので、よろしければそちらも。
1. 指導前まで
前回の記事で、「肩肘張らずにいきませう」なんてことを書いたんですが、実は自分自身も結構力入ってたほうでしてwww
初回の指導調査票を作る時点で読んだor読込中の文献は7本、その後指導までの間に更に10本くらいは読み込んでガッツリ力入ってました。
が、このうち、最終的に卒論に使った文献はわずかに2本w
ただ、ここでそれなりの量の学術論文をハイスピードで読み込んだおかげで、その後の卒論制作では論文を読むスピードが一気に上がったのはラッキーだったかなと。
あと、自分のやりたいこと、疑問に思うこと、アプローチなんかをパワーポイントにまとめました。実はこの作業、卒論指導申し込み前の相談会とかでもやるようにしていて、これが意外と役に立ったなあと。
というのも、先生にお見せして認識の共通化を図るという目的のために作ったのですが、その過程で、自分の頭の中ももう一度整理できるんですね。
ですから、指導調査票を作成した後、実際の指導直前に、改めて資料作成し、リサーチクエスチョンだとかアプローチをもう一回クリアにするのがオススメです。
それと、これは現役時代に慶友会においでいただいた先生方にお伺いしたのですが、「初回指導の段階で論文草稿を持参すること」は止めておいた方が良いそうです。
ほとんどの先生方曰く、一部の学生(院にいたとか、研究職やってるとか)を除く大半の学生は、そもそも論文の書き方も読み方も知らないんだから、書いたところで正直真っ当なものではないし、時間の無駄であると。
そんなことをする暇があれば、文献を一つでも多く読むとか、資料を集めるとかに費やしたほうが後々役に立つと。
このあたり、指導教授にもよるかと思いますが、最悪の場合、逆鱗に触れるケースなんかもあるそうなので、よっぽど自信がなければ避けといたほうが無難かもしれません。
2. 指導当日
ここはもうねー、先生次第ってところが大きいので、一概には言えないというところが大きいのですが、一つ確実なのは、「命取られるわけではないので安心しろ」ってことですかね。
いうて卒論指導までたどり着いてるわけですし、学務委員の先生が調査票を読んで、候補の先生にも話が行っての結果として指導が始まってるんですから、それなりのクオリティはあると判断されてることには自信を持って良いのではないかと。
予備指導になった方も、殆どの場合は、
というところが実態ですから、こちらも命を取られるわけではないと思えばOKです*1。
指導内容も先生方によって千差万別ですが、自分の場合は、自分のリサーチクエスチョンに関するディスカッションとそれを受けたテーマ決めでほとんどの時間を使い果たしました。そして、通常はテーマの絞り込みだとか軌道修正が行われ、次回の指導に向けての宿題が出されます。
ただ…自分の場合、宿題は確かに出されたんですが、それ以上にビックリしたのは「テーマが大きくなった」ということw
なんでこうなったのか?というと、自分のリサーチクエスチョンを際立たせるためには、アレもコレも論じたほうが良いというアドバイスがあり、それらを包含するテーマとなると、基礎的な部分からスタートして大きく論じる必要があるということで、テーマがでっかくなるという奇跡が起きたのですw*2
最後に、初回始動時に必ず絶対何があっても確認しておくべき事項を。
それは、「質問の仕方」。
これも千差万別だそうですが、
- 先生のメールアドレスに直接質問して良い先生
- 事務局にまずはメールを送るように指示する先生
- 質問は全て郵便でしろと仰る先生(ホンマかいなとは思いますが、都市伝説的に聞いたことがあります)
と、先生の流儀が色々あるそうなので、そこんところは必ず押さえておくようにしましょう。
3. 指導後
指導が終われば一安心!
…とは行きません。
大抵の場合、初回指導時点ではまだまだ単位を取らなければならず、レポート書いたり試験勉強したりという、平常運転はこなしていかなければなりません。
でもってそこに、「初回指導時に出された宿題」も進めていかないといけないわけで、ここから一気に忙しさが加速していきます。
次回指導時になって、「全然進んでませんでした…」となると、先生方も初回の優しさはどこへやら、鬼教官モードになって追い込んでくることが容易に予想されますので、時間の使い方を計画的にすることが非常に重要になってきます。
次回指導時までにキッチリと成果を出す。これが指導後に課せられた非常に重要なミッションです。これを忘れずに勉学に励まなければなりません。
あと、先生から質問OKと言われているのであれば、バンバン質問*3もして、先生とコミュニケーションを取っていきましょう。
実は自分、初回指導から提出までの間に、先生に1回も質問をしたことがないのです。これは自慢でもなんでもなく、指導の都度、先生が的確な方向性を示していただけたからこそなのですが、今となっては、「先生にもっと疑問投げかけてディスカッションしてれば、もっと良い論文になったかも」という後悔も少しあったりします。
ですので、せっかくのチャンスを最大限に活用し、論文の質と自分の知見を高めていくのが必要かと思います。
さて、今日も今日とて、雑文を書きなぐった次第ですが、次回は2回め指導前後のお話なんかを書いていこうかと思いますので、引き続きお付き合いいただければと思います。