新しい世界に足を踏み入れる
こんばんは。
今週末は大阪での打合せもあるということで、帰阪してお勉強に勤しんでおります。
今日は少し読みたい本があるため、図書館で勉強していたのですが、向かう道中に昼食を取ろうと思い立ち、新しい世界に足を踏み入れることにしました。
そうです。新しい世界と書いて新世界。
ていうか、行きつけ過ぎて個人的には新しくもなんともないというおなじみの場所です。
当然、ここに来たということは、何を食すかは決まっておるわけです。
そうです。串カツです。
個人的にはジャンジャン横丁内の某有名店(だるまではない)の串カツが、串カツランキング№1だと思っており、大阪にいるときに串カツを食べたくなったら、そこにしか行かないと決めています。
行列嫌いですが、そこに行くときのみ行列を許容できてしまうくらい。
さて、この新世界という土地、元々は明治期に開催された内国勧業博覧会という、今でいうところの万博の会場であり、その後開発された、テーマパークのはしりみたいなところ。
ですが、道挟んだ反対側が遊郭&ドヤ街という立地ですので、ボクが中学生くらいまではお隣の天王寺に遊びにいくときにも、大人たちから「新世界だけは行ったらアカンで!」と強く言われていたような、アングラなエリアだったのです。
しかし、20年以上前にガラッと風向きが変わります。
NHK朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」が大ヒットし、その舞台となっていた新世界にも注目が集まります。
(Wikipedia的にはその少し前から再評価されていたそうですが、地元民からするとやっぱりふたりっ子がキッカケに思います)
その後、フェスティバルゲートという大阪市政の汚点(大阪市の歴史を辿っていくと、この失敗はやがて橋下徹市長を生み出すことになります)を経て、現在では大阪の一大観光地としての地位を確立しました。
なんでも大阪は、2年連続で渡航先急成長ランキング世界一だそうで(https://j.sankeibiz.jp/article/id=1885)、行きつけの串カツ屋さんにも外国語メニューと外国語の貼り紙がなされるようになりました。
もちろん、国内からも多くの観光客が来られるようになったため、混雑時の時間制限が設けられ、油にまみれた店内はキレイになり、店内禁煙とされるようになりました。
外から多くの人たちが集まり、活気を取り戻すことはとても良いことです。
新世界は夜でも明るくなり、治安も良くなり、異臭も無くなりました。近いうちに、星野リゾートまでできるくらいですから。
ですが、それと同時に一抹の寂しさみたいなものも感じてしまいます。
キレイな灯りに彩られた街ではなく、オッサンが昼間っから飲んだくれてる街であって欲しいと思うところもあったりするのです。
変わりゆく街を歩いて、昔から変わらない串カツをほおばり、新たな知識を仕入れるために図書館でお勉強。
ガラにもなく、色々なことに思いを巡らせる一日となりました。